
うさぎさんの主食である牧草。人間でいうところのごはんでしょうか。うさぎさんを飼い始めて、おやつや野菜の与える量がわかったものの、牧草についてはどうなんだろうと思うことがあるかと思います。
そこで今回は、牧草はどれくらいの量を与えるべきなのか?ご説明します。またなぜ牧草が必要なのか、チモシーは何科か、牧草の種類などについても合わせてご紹介します。
目次
1.うさぎさんに牧草が必要な理由
うさぎさんにとって、なくてはならない理由は大きく以下の二つです。
腸の動きを助ける
うさぎさんの腸は常に活性化している必要があると言われています。繊維質の多い牧草を食べることで腸の運動を活発にし、消化を促します。
消化が停滞してしまうとどうなるのか。人間とおなじく腸内環境が悪化し、ガスが発生したり一緒に食べた毛の排出が促されず、うっ滞等の病気を引き起こしてしまうとされています。
歯の伸びすぎ防止
うさぎさんの歯はつねに伸びていきます。筆者のうさぎさんもおおよそ2か月に1回、獣医さんで歯をカットしてもらっています。繊維質を多く含んだ、硬い牧草で歯を研磨することによって、歯の伸びすぎの防止になるようです。
歯が伸びすぎるとうさぎさんの口内の痛みにつながります。その結果、食欲低下が引き起こされたり、目やにが出ることもありました。
野生のうさぎさんであれば、硬い木材などを齧って、歯の研磨ができますがペットとして飼ううさぎさんはなかなかそれが出来ません。そのために牧草が重要となります。
2.牧草の種類を知ろう
さてうさぎさんにとって、牧草を食べることが重要であるということがわかったところで、牧草の種類について見ていきたいと思います。
イネ科:チモシー

多くのうさぎさんが食べているのが、イネ科のチモシーです。ホームセンターなどで売っている干し草のほとんどがチモシーです。
よく耳にするのが、1番刈り、2番刈り、3番刈り・・・と言う言葉です。なんとなく3番にいくにつれてソフトなイメージがありますね。1番刈り、2番刈り、3番刈りの違いは収穫タイミングの違いで、繊維質の多さと牧草の柔らかさ、すなわち食べやすさに影響します。
1番刈り
春から夏先にかけて収穫された、1番初めの牧草。土からたくさんの栄養を吸って育つため、繊維質が豊富で、しっかりした葉になっている。
2番刈り
1番刈りを収穫した後に残った根から成長した牧草を再度収穫したもの。1番刈りよりも少ない栄養で育つため、比べると繊維質が少ない。
3番刈り
2番刈りの後にさらに収穫したもので、より柔らかくなっている。
まとめると、繊維質の多さ・柔らかさは、1番刈り>2番刈り>3番刈りということになります。うさぎさんの年齢に合わせて、どのチモシーが良いか、選んでみるのがよさそうですね。

4番刈りは無いの?
できるのかもしれないけど、ほとんど育たないのかもね・・その頃には春になっているかもしれないしね。。

※筆者が愛用するマペット様のチモシーです。1袋約650円とリーズナブルかつ香りがとても良くおすすめです!ぜひお試しください。
マメ科:アルファルファ

嗜好性が高い(うさぎさんが好んで食べる)牧草と言われており、たんぱく質を多く含むなど、栄養価が高いため成長中の子うさぎさんや食欲の落ちたうさぎさんに与えると良いと言われている牧草です。その反面、大人のうさぎさんが食べすぎると、栄養過多となり肥満気味になってしまうようです。
成長したうさぎさんに与える場合は、ご褒美やおやつの位置づけとなります。
イネ科:オーツヘイ
オートミールなどの原料である「エン麦(ばく)」を、青狩り(草のうちに刈り取る)して乾燥させた干し草。こちらの記事でご説明したように、種(麦)の部分は糖質を多く含むため、与えすぎに注意が必要です。
うさぎさんが好んで食べるようであれば、草の部分は肥満を気にせず与えることができる牧草です。
イネ科:イタリアンライグラス
麦やチモシーとおなじくイネ科の草です。チモシーよりも嗜好性が高く、香りが高いと言われています。こちらもうさぎさんが好むようであれば、主食にできるようです。以下は楽天市場さんで購入できるイタリアンライグラスで、レビューも多いためよろしければ参考にしてみてくださいね。

イネ科:オーチャードグラス
チモシーよりも甘み・嗜好性があり、また柔らかいのが特徴です。与え方はチモシーやイタリアンライグラスと同じです。チモシーを食べなくなったうさぎさんに、試してみるのもよいかもしれませんね。
イネ科:バミューダ
床の敷材として使われる細い牧草です。カロリーが低いため主食には向いていません。歯の研磨効果も低いと考えます。子うさぎさんの飼育過程で敷材としてつかわれることが多いため、一緒に育った牧草=故郷の香りになるという理由で、販売をされているペットショップもあります。
3.牧草の量はどれくらい与えればいいの?

常に切らさないように食べ放題で大丈夫!ただし、イネ科の牧草にしよう
項目1でご説明した通り、うさぎさんにとって繊維質がいかに重要であかがわかります。牧草は食べすぎどころか、食べないとうさぎさんの命にかかわってしまうのですね。そのため与える量については特に制限がありません。
しかし、前項で述べたマメ科のアルファルファについては、与えすぎるとうさぎさんが肥満気味になってしまうため、基本的にはイネ科のチモシーを与える方がよいとされています。入手しやすいことも一つの理由になります。
また子うさぎさんについては、アルファルファを適量与えるよう指導されることもあります。うさぎさんの年齢に合わせて、適切な牧草を選ぶとよさそうです。
4.最後に
今回はうさぎさんに与える牧草の最適な量について、ご説明しました。うさぎさんの生命線である牧草、切らさないように注意して、満足するまでたくさん食べさせてあげてください。うさぎの専門店であれば、生牧草なんかも手に入ることがあります。
もしなんらかの理由で食べられなくなってしまったということがあれば、繊維質の高いペレットもおすすめです。こちらは別の記事でご紹介したいと思います。
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