季節の代わり目にやってくるうさぎさんの換毛期。毛が抜けると色々な問題が発生しますよね。ところで、夏毛と冬毛の違いについてみなさんはご存じでしょうか。意外と知らない、うさぎさんの換毛期のメカニズム。今回は換毛期の夏毛と冬毛の違いについて、ご紹介したいと思います。
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換毛期はなぜ起こる?
換毛期が起こる理由:自律神経への刺激
そもそも換毛期はなぜ起こるのでしょうか。
夏は気温や湿度があがって、日照時間が長くなりますね。一方で冬は気温も湿度も低く、日照時間も短くなります。この環境の変化が、うさぎさんの体温を調整するための自律神経に働きかけます。
そうして刺激を受けた自律神経によって、季節によって適した毛になるように身体が反応します。これが換毛期として抜け毛につながるのです。
そのため、換毛期は季節の変わり目によく起こりますよね。一般的に、春先(3~4月頃)と秋(11月頃)に抜け毛が起きるうさぎさんが多いかと思います。
夏毛と冬毛の違いとは?
主な違い:保湿のための毛『アンダーコート』の生え変わり
うさぎさんの毛は、犬や猫と同じく2種類生えています。
一つは硬めの毛であり、うさぎさんの毛の色の元となっているオーバーコートです。オーバーコートは上毛やガードヘアと呼ばれることもあります。もう一つはアンダーコートと呼ばれる、ふわふわとした毛です。アンダーコートは密度が高く、保温や保湿効果があります。
換毛期というと抜け毛や毛の舞いがすごい!というイメージがありますが、これは主にアンダーコートの生え変わりによるものです。
『冬毛』、すなわち寒くなる冬にかけて装備された毛は、アンダーコートが新しく生えてきて密になり、うさぎさんの体温を保温してくれる役割を果たします。
一方で『夏毛』、春先に抜け落ちて生えかわる毛は、この保温機能を持つアンダーコートが抜け落ちオーバーコートがメインの毛となることで通気性が良くなるのです。どちらかというと春先にかけて抜ける毛の方が、多いと感じませんか?その理由がこのアンダーコートの抜け毛によるものと言えますね。
みなさんのうさぎさんの毛についても、ぜひ観察してみてくださいね。
お手入れの手順
換毛期に毛が抜けることによって、様々なトラブルが生じます。特に気を付けたいのがうっ滞です。
うさぎさんは奇麗好きで、セルフグルーミングをおこなっていますので、このときに抜けた毛が口内に入ってしまったり、抜け落ちた毛が食事に混ざってしまうこともあります。すると消化器官に悪影響を及ぼし、酷い場合はうっ滞を引き起こしてしまうのです。
これを防ぐためのケアがグルーミングです。特に換毛期には、こまめにおこなってあげると良いと考えます。グルーミングの手順は次の通りです。
スリッカーブラシ
まずはスリッカーブラシでアンダーコートの毛を浮き上がらせます。このとき、グルーミングスプレーを使ってあげると毛の飛び散りが抑えられます。
ラバーブラシ
生え変わろうとしている上毛と下毛をからめとります。市販のラバーブラシが本当に便利で、ごっそりと毛を巻き取ってくれます。このとき、毛をたくさん取ろうとして無理矢理ブラッシングすると、生え変わろうとしていない毛も抜けてしまって、うさぎさんの皮膚を傷めてしまうため、注意です。
筆者が愛用しているのは以下のブラシで、裏面にゴムがついています。これがなんとも便利アイテムで、お手入れの後に飛び散った毛をゴムで一掃するという優れものです。世界が変わります。気になった方は是非お試しくださいね。
獣毛ブラシ
最後に獣毛ブラシと呼ばれる仕上げブラシで優しく毛をとかしてあげます。これによりうさぎさんの毛がツヤツヤになります。仕上げブラシはなくても問題ありませんが、気になった方は是非お試しくださいね。
最後に
今回は、うさぎさんの夏毛と冬毛の違いについてご説明しました。意外と知らない、うさぎさんの毛の構造。きちんと夏と冬に対応できるようになっていることがわかりますね。
一方で、換毛期の抜け毛は本当に大変です。うさぎさんのうっ滞ももちろんですが、春先にかけて着ているコートなんかは常にうさぎさんの毛がまとわりついています。こればかりは、諦めるしかないかと思っています・・
もしみなさんの、うさぎさんの抜け毛対策があれば、是非Twitterなどから教えてくださいね。
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