ラキサトーンの成分は?スッキリン・ペトロモルトとの違いやうさぎさんへの副作用について徹底的に調べてみた結果・・

2022-09-25

ラキサトーンの成分は?スッキリン・ペトロモルトとの違いについて調べてみた結果

最近、"ペトロモルト"という製品があることを知りました。なんでもチューブタイプの固形物で、猫やうさぎに食べさせると、胃腸内の毛玉を除去したり毛玉が出来るのを予防する効果があるのだとか。同じ効果があるものでラキサトーン(ラクサトーンとも呼ばれる)という製品もあるようです。

果たしてこれはどんな成分なのか?メカニズムは?副作用はあるのか?気になると調べずにはいられない。。そして表にまとめずにはいられなくなってしまったため、調べてみた結果をご紹介します。

※筆者が愛用するマペット様のチモシーです。1袋約650円とリーズナブルかつ香りがとても良くおすすめです!ぜひお試しください。

1.基本情報

まずは、ペトロモルトと同様に毛玉を除去する目的で使われる製品について調べました。主な製品は以下です。

商品名対象製造メーカ輸入元Amazon販売価格
ラキサトーンベトキノールフジタ製薬1,590円/個
ラキサトーン ツナベトキノール(日本での販売なし)
ペトロモルトPetIQユニバーサル商会(日本での販売終了)
スッキリン猫・うさぎ現代製薬1,000円/個
ラビット・ヘアーボールリリーフうさぎ三晃商会796円/個

この界隈の製品では、ラキサトーンが最も有名なようです。こちらはアメリカの会社Vetoquinol(ベトキノール)社の製品で、世界中の猫ちゃんたちが愛用しているということがわかりました。ラインナップとしては標準のモルト味(麦のこと)とツナ味(マグロのこと)があります。海外ではこの他にもイヌハッカとチキン味があるそうです(全4種類)。

ただし、2022年9月末時点で国内で"ツナ味"を購入できるサイトは無いようです。

肝心のペトロモルトについては、既に日本での取り扱いが終了していることがわかりました。同様のチューブタイプの製品で購入できるのが、日本製の"スッキリン"と"ラビット・ヘアーボールリリーフ"というものです。

これらについて成分情報を調べたため次の項でご紹介します。

2.成分情報

それぞれの製品の成分情報について調べた結果をご紹介します。引用元は本項の一番下にまとめて記載します。

有効成分その他の成分
ラキサトーン白色ワセリン、大豆油(オメガ3、6、9脂肪酸を含む)、流動パラフィンサトウキビ糖蜜、コーンシロップ、ゼラチン副産物、モルトシロップ、メイプルフレーバー、安息香酸ナトリウム、水
ラキサトーン ツナ白色ワセリン、大豆油(オメガ3、6、9脂肪酸を含む)、流動パラフィンサトウキビ糖蜜、コーンシロップ、ゼラチン副産物、モルトシロップ、安息香酸ナトリウム、ツナフレーバー、水
ペトロモルト白色ワセリン、流動パラフィンアラビアガム、硫酸カルシウム、大麦麦芽シロップ、カラメル、グリセリン、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、チアミン塩酸塩、水
スッキリン流動パラフィン麦芽エキス、グリセリン、結合剤
ラビット・ヘアーボールリリーフショ糖、小麦胚芽油、植物性油脂、粉末状大豆タンパク、青パパイヤ、セルロース保存料
(デヒドロ酢酸Na、パラオキシ安息香酸)、ビタミン類(A、D3、E)

ペトロモルト、スッキリンについては、白色ワセリン、流動パラフィンラキサトーンについてはこれに加えて大豆油が毛玉の排出を促し、また毛玉を予防する成分として使われているということがわかりました。これらが毛玉を通過させるのに役立つ"潤滑剤"として作用するとされています。

白色ワセリンも、流動パラフィンも石油から得られるの炭化水素類(炭素と水素からなる化合物)の混合物です。ワセリンはご存じの方も多いと思いますが、リップや保湿目的で使われるワックス状のものです。中でも白色ワセリンは高純度に精製されているものです。

流動パラフィンはミネラルオイルとも呼ばれる液体で、身近なもので言うとハーバリウムのオイルや化粧品など、多くの製品に使われているものです。流動パラフィンの効果については以下の情報がありました。

流動パラフィンは、「粘骨性下剤」と呼ばれる下剤の一種であり、大腸の粘膜の滑りを良くしたり便を柔らかくしたりして排便を助ける働きを持っています。

ぽちたま薬局

流動パラフィンは、下剤としても働いてくれるということですね。

雑学

ラキサトーンの成分情報にWhite Petrolatum(ホワイトペトロラタム)の記載があります。これは日本語で白色ワセリンのことです。

ペトロ=ワセリン、モルト=大麦と考えるとペトロモルトというのは製品の成分からとった名前ということがわかりますね。

うさぎさん

ワセリンとかパラフィンって、こんなもの食べて大丈夫なんです・・?

この成分自体は、身体には吸収されないとされているよ。

管理人

なんとなく、石油由来と聞くと食べていいのかな・・と思いますよね。これについては、同じく石油由来であるプラスチックをイメージするとわかりやすいです。似て非なるものではありますが、万が一飲み込んだ場合、なんの栄養にもならず、身体に吸収されることもなく体外に排出されると思います。これに滑りをよくする潤滑効果が備わっているイメージです。つまり、最終的には体外に排出されるため問題ないということですね。

ちなみに、ラキサトーンの標準のタイプとツナ味の違いはメープルフレーバーかツナフレーバーが添加されているかどうか、ということがわかりました。それ以外の成分についてはほぼ同じようです。

ラビット・ヘアーボールリリーフの成分は、他の製品と大きく異なっていることがわかりました。成分の表示は多いものから順になっていますので、主成分はショ糖(砂糖のこと)であることがわかります。有効成分について明確な記載はありませんでしたが、三晃商会様のHPに以下のような記載がありました。

食欲のない時や、体調不良時、毛づやが悪い、こんな時に! 青パパイヤ・植物性繊維配合でお腹に入った抜け毛の排出のサポートします。

ビタミンE・必須脂肪酸など、天然ビタミンを豊富に含む小麦胚芽油をベースに、青パ パイヤ、植物繊維を配合し、うさぎ達の健康とお腹に入った抜け毛の排出をサポートし ます。

三晃商会WEBページ

ショ糖はうさぎさんが喜ぶ甘味であるため、ワセリンや流動パラフィンに相当する成分が小麦胚芽油(はいがゆ)であることが推測されます。また製品パッケージからも青パパイヤ成分が排出をサポートするということがわかりますね。

ショ糖は、摂取しすぎるとうさぎさんが肥満や下痢をする可能性があるため、与えすぎには注意

海外のサイトでラクサトーンの成分を調べていると、非石油由来の製品情報が見つかりました。国内では販売されていないようですが、"Nutri-Vet Hairball Paw Gel(ニュートリベット毛玉取りジェル)"という製品です。このジェルは三つの天然オイル(水添植物油、大豆油、コーン油) と繊維で構成されているそうです。

出典:chewy様

また、"ツヤのある被毛と健康な皮膚のためにオメガ 3 脂肪酸も含まれている"と記載もありました。味はチキン味とサーモン味の2種類なんだそうです。ラキサトーンが苦手な猫ちゃんはもしかすると食べてくれるかもしれませんね。

ラキサトーン:ベトキノール社HP

ラキサトーン ツナ:DailyMed データベース

ペトロモルト:PetMeds HP

スッキリン:現代製薬HP

ラビット・ヘアーボールリリーフ:三晃商会HP

ニュートリベット:Insider HP

3.副作用は?

続いて、気になる副作用情報について調べてみました。筆者は医療について専門外であるため、海外情報も含めて調べた結果を引用元とともに記載したいと思います。参考にしてみてくださいね。

ラキサトーン

一般に、ラキサトーンは猫にとって安全なマイルドな製品と考えられています。この薬に関して、広く報告されている副作用はありません。ただし、薬を与えた後は猫に細心の注意を払い、有害な副作用に気付いた場合は獣医に連絡する必要があります。すべての薬と同様に、アレルギー反応のリスクがあり、一部の猫ではアナフィラキシーの可能性がありますが、これらはまれです。アレルギー反応の兆候が見られた場合は、すぐに獣医に連絡してください。

cattime.com

ラキサトーンは副作用は報告されておらず、安全な製品であることがわかりました。一方、全ての猫ちゃんに対して安全な薬というのは無く、アレルギー反応が出た場合には獣医さんに行くよう記載があります。

ペトロモルト

このクラスの製品による副作用は非常にまれです。場合によっては、少量の鉱油がお尻から漏れることがあります。

DrBarchas.com

ペトロモルトについては、ラキサトーンと比較すると情報があまりありませんでした。主成分はラキサトーンとほぼ同じであることを考えると、副作用についても同様であることが推測されます。

スッキリン

特に副作用は報告されておりませんが、異常が現れた際はただちに使用を中止し、獣医師の診察をお受けください。

ぽちたま薬局 (pochitama.pet)

ラビット・ヘアーボールリリーフ

ラビット・ヘアーボールリリーフは国内外で使用実績が少ないためか、副作用について説明している情報はありませんでした。

4.最後に

今回は毛玉症に効果があるとされる、ラキサトーンやペトロモルトの成分について調べてみた結果をご紹介しました。口コミについても検索してみると、猫ちゃんによっては苦手だったり、好物だったりと好みがわかれるようですね。

特に副作用などの報告はないようですが、使用にあたっては一度かかりつけのお医者さんと相談するのが安心かもしれませんね。

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